OMNES VIAE ROMAM DUCUNT

善意も悪意もあわせ持つ読者に

2015-01-01から1年間の記事一覧

政治参加の動機づけ(論文紹介)

news.yahoo.co.jp 国民の意思の上に構築される民主主義的国家理論は、国家意思の共同決定に「参加」する(teilnehmen)ことを個人にとって有意味で興味深く思わせる動機づけを前提するが、こうした動機づけは民主主義理論の関心事ではない。(日比野勤「「市…

習慣と所有

筆者は、ある大学院の勉強会にて、パースのプラグマティズムに関する報告発表を行った際に、次のように述べたことがある。 近代以降、無視と忘却の歴史をたどった「習慣」概念には、個人的に底知れぬ深さを感じるところであり、その分厚い伝統を掘り起こして…

全てを解き放て

意欲は解放する。これこそ、意志と自由についての、真なる教えである。ツァラトゥストラは汝らにその教えをかくのごとく教える。 もはや意欲せず、もはや評価せず、そしてもはや創造せず――あぁ、その大いなる疲労の我には常に遠からんことを。 認識において…